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ウェルテル (オペラ) : ウィキペディア日本語版 | ウェルテル (オペラ)
『ウェルテル』(''Werther'')は、ジュール・マスネが作曲した全4幕のオペラ。ドイツの作家ゲーテの小説『若きウェルテルの悩み』を題材にしている。「抒情劇(ドラム・リリック)」と呼ばれることもある。 『タイス』や『マノン』と並んで、マスネの代表作の一つとして数えられる。劇中の「手紙の歌」や「オシアンの歌」などは単独でも歌われる有名なアリアである。 ==作曲の経緯== マスネの回想録によれば、1886年に楽譜出版社のジョルジュ・アルトマンと共に、ワーグナーの『パルジファル』を観劇するために初めてバイロイトへ旅行し、その帰途ヴェツラルに立ち寄った際に、アルトマンが〔ヴェツラルはゲーテが『若きウェルテルの悩み』を執筆した家があり、2人はそこに訪問したという〕マスネにゲーテの原作(フランス語訳)を渡されたことが作曲のきっかけであるという。マスネは原作を読んで、「熱狂と恍惚に満ちた情熱に思わず涙を流さずにはいられなかった」と語って感動し、涙したと伝えられ、「素晴らしいオペラになるに違いない」と予感したという。しかし実際には『若きウェルテルの悩み』をオペラにする構想を早くも1880年頃にすでにしており、これは友人たちに宛てた手紙の中で言及している。そして1885年から作曲に着手している。 1887年に総譜を完成させ、オペラ・コミック座の支配人レオン・カルヴァロに上演を依頼するが、カルヴァロは聴衆には陰鬱すぎるという理由で断られてしまう。さらにその年の暮れにコミック座は火事で焼失してしまい、『ウェルテル』はしばらくの間お蔵入りとなってしまう。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ウェルテル (オペラ)」の詳細全文を読む
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